還暦からの乗馬日誌

経験ゼロで61歳から乗馬を始めた記録です。

全てのライダーは調教師である(167鞍目)

僕のクラブであるエルドラドランチにおける乗馬の考え方は、かなり他のクラブとは異なっていると思う。

 

この違いの最たるものが、

全てのライダーは調教師である

という、エルドラドのモットーである。

 

多くのクラブでは、ライダーが、自分自身の技量を向上するために日々騎乗していると思うが、エルドラドは違う。

馬に乗る目的は、馬を良くするためだということである。

 

馬を良くするためには、ライダーが馬を自在に扱うことができなければならない。

つまり、馬を良くしようという目的に沿って騎乗することで、ライダー自身の技量も向上せざるを得ないと、考えるわけである。

 

例えば、最近、僕が主に乗っているだいちゃんという馬を例をとれば、

だいちゃんは、左手前の駈歩を不得意にしている。

 

これを得意にするまでもっていくのは難しいかもしれないが、抵抗なく普通に出来るようにしようと、考えるわけである。

 

現状、強く叱って、強い脚での扶助を与えれば、だいちゃんは左手前の駈歩を出すし、継続もする。

しかし、これでは根本的な解決にはならない。

 

根本的な解決をするためには、まず、フィジカルな要因を取り除く必要がある。ストレッチなどを行って、歩様を改善しなければならない。

 

そして、メンタルな要因も解決しなければならない。

駈歩に対して持っている心理的な抵抗を取り除かなければならない。

 

ストレッチを行うためには、馬の前肢や後肢をクロスさせたり、首や肩を曲げたりすることが必要になる。

これを行うには、相当な技量がライダーに求められる。

 

心理的な抵抗を取り除くためには、プレッシャーとリリースを的確に与えて、馬をより従順にしていかなければならない。

これにも、高い技量が必要となる。

 

フィジカルな要因の解決にもメンタルな要因の解決にも高度な技量が必要だから、馬を簡単に良くすることはできない。

しかし、目的に向かって努力していくと、徐々に良くなっていくことがわかる。

 

この、馬が昨日に比べて、前回の騎乗に比べて良くなってきたという実感、これは何とも嬉しく楽しいものである。

そして、そういった場合には、気が付かないかもしれないが、自分自身の技量も向上している筈である。

 

今日のだいちゃんは、昨日と比べて微々たるものかもしれないが、確実に動きが良くなっていた。

それほど強い扶助でなくても、左手前を出すようになった。

 

上述したように、このような形で騎乗が終わると、実に充実感がある。

「全てのライダーは調教師」という考え方は、とても素晴らしいと考えではないだろうか。

 

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