還暦からの乗馬日誌

経験ゼロで61歳から乗馬を始めた記録です。

快と不快のせめぎ合い(30鞍目)

ようやく天気も回復してきたので、9日ぶりにエルドラドへやってきた。

馬場は良い状態ではなかったが、土日は所用があって騎乗できないので、乗ることにした。

 

いつもは、少し常歩(なみあし)をするのだが、今日は、すぐに速歩(はやあし)を指示した。

ティグレは、躊躇なく反応してくれた。

巻き乗りしたり、輪乗りしたり、前回は出来なかった8の字乗りもスムーズにできた。

 

少し、常歩をして、手前を変えて(回る方向)を変えて、速歩の指示を出した。

 

先ほどに比べると、ティグレは少し躊躇したようだったが、これもスムーズにできた。

また、常歩に落として少し歩き、手前を変えて、速歩の指示を出した。

ティグレが躊躇する時間が長くなった・・・・。それでも、速歩にはなった。

 

また常歩にした。

手前を変えて、速歩を指示した。

しかし、ティグレは言うことを聞いてくれない。

何度も試したが、今日、ついに速歩が出ることはなかった・・・・・;;

 

騎乗後、TK先生から、

「速歩の時に、手綱で馬にブレーキをかけたままになっている」

と注意を受けた。

 

「速歩をしろ」と馬の腹を圧迫する。

人間でもそうだろうが、腹を押されたり蹴られたりしたら、「不快」である。

そこで、速歩をすると、腹の圧迫がなくなるから、馬からすれば「快」となる。

 

「不快」と「快」であれば、当然、「快」を選ぶ。だから、腹を圧迫されることで、馬は速歩となる。

 

ティグレも最初はこの論理で、スムーズに速歩発進したのであろう。

ところが、私の乗り方が下手なものだから、速歩になっても「快」ではなく「不快」な状態が続いてしまったのである。

 

2回3回は我慢していたが、いくら速歩になっても「不快」なままであれば、ティグレにとっては速歩になる意味がない。だから、速歩発進をしなくなってしまったのである。

 

物事には、原因があって結果がある。

真の原因が分かれば、問題は解決できる。

 

今回でいえば、速歩の時に、いかにティグレに変なプレッシャーを与えず、気持ちよく走らせてあげられるかどうかである。

もちろん、初心者の私にとって、これはかなり難しい課題である。しかし、それを解決しようとすることが、乗馬が上達するということなのだろう。

 

ただ、このことに自分では気づかなかった・・・・。

脚の使い方が悪いのか、とか、姿勢が悪いのか、とか色々と考えていた。

もちろん、脚も姿勢も悪いのだろう。

しかし、それらは真の原因ではなかったのである。

 

「馬に人参」という言葉があるが、馬は報酬を求めて積極的に動く生き物ではないらしい。

馬は、「不快」から逃れたいために動くのだという。

 

馬に対する指示は、基本的には「不快」を与えているのである。

そして、指示に従えば、「不快」を和らげたりゼロにしたりしてあげる。「不快」が解消するということは、これも一つの「快」だということである。

 

この「快」があってこそ、馬は動くのだろう。

そう考えると、馬が自分の指示に従わない時、真っ先に疑わなければならないことは、今回の私の様に、自分の気づかないところで、馬の「不快」を解消させていないのではないかと、いうことかもしれない。

 

今日も苦労をかけたティグレ

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