還暦からの乗馬日誌

経験ゼロで61歳から乗馬を始めた記録です。

馬はFRか?FFか?

昨日、関西への出張から帰ってきた。

若い頃は平気だった出張が、齢を取ってくると堪えるようになってきた。

 

乗馬の疲れには、ある種の心地よさがあるが、仕事の疲れは、ただただぐったりである;;

来週もまた出張があり、しばらく馬に乗る時間はない。

 

ところで、私は馬という生き物はFR(車でいう後輪駆動)だと思っていた。

発進の時に、腹を圧迫するというのも、エンジンである馬の後肢に合図を送る行為と考えていた。

 

常歩の時、左前肢が出た時に馬の右腹を圧迫し、右前肢が出た時に馬の左腹を圧迫して歩みを促進するのも、もっとエンジンを回せという合図だと思っていた。

 

(馬の常歩は、左後肢→左前肢→右後肢→右前肢→左後肢→・・・と動くから、右前肢が出た次は左後肢がでることになる。つまり、右前肢が出た時に馬の左腹を圧迫するということは、馬の左後肢への合図となる)

 

同じ理屈で、左回りで軽速歩する時、馬の右前肢が動く寸前に立って、それから鞍に腰を落とせば、それは、ちょうど馬の右後肢が動くタイミングとなる。

 

(馬の速歩は、左後肢と右前肢が同時に動き、次に右後肢と左前肢が同時に動くからである)

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何かの折に、エルドラドランチのオーナーである土岐田勘次郎先生に、

「馬はFRですよね?」

と尋ねると、それは違うと教えられた。

 

先生の話を私なりに纏めると、以下の通りである(間違っていれば、その責任は私にあります)。

 

1、馬の重心は6:4で前にある。つまり、馬はFF(車でいう前輪駆動)

2、この構造ゆえに、馬は直進は得意であるが、曲がるは不得手である。

3、競馬のように直進して早く走るのであれば、FFで良いかもしれないが、馬術となると、これでは上手くいかない。

4、馬を自在に動かすのであれば、前にある重心を後ろに移動させなければならない。乗馬技術とは、いかに馬の重心を後肢に乗せるかということである。

5、つまり、FFである馬をFRにする、これが乗馬である。

 

流石に、名人上手と言われる人の言葉には含蓄がある。 

 

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