ホーンから手を離して駈歩が出来ました(7鞍目)
歳も押し詰まってきた29日、エルドラドランチにやってきた。
四日連続の騎乗であり、今年最後の騎乗である。
エルドラドは予約という制度がない。好きな時間に来ることができる。ただ、先生が外出していると待たなければならない。
待っている間は、犬や猫と遊んだり、会員さんの練習風景を見学したりする。どの人も上手だから勉強にもなる。
全5回の乗馬スクールも今日で4回目、残すところ2回となった。
今回のレッスンを受けるに当たって、自分なりの目標を設定した。それは、
ホーンから手を離して駈歩をする!
である。
ここまでの三回、常にホーンを握りしめて駈歩をしていた。一年の締めくくりとしてホーンから手を離したいのである。
まずはホーンを握って駈歩を始め、様子をみて片手を離し、また状態を確かめて、もう片方を勇気を奮って離そうというのが、プランである。
先生の下乗りが終わり、乗馬してレッスンがスタートした。
いつもは左周りからやるのだが、ふと、苦手な右からやってみようという気になった。先生にその旨を伝え、右回りに常歩を始めた。
「心の準備ができたら、いつでも駈歩を始めて」と、先生から声がかかる。
よし!と脚を入れて、速歩から駈歩。
ふと気が付くと、ホーンを握ることを忘れている・・・。
ここまできたら、このまま行こうと、そのまま駈歩続行である。
いつもは全くできない右手前の駈歩が何周もできてしまった。しかも、ホーンを握らずにである。
先生も驚いている様子で、「じゃ、次は左で」と指示がでる。
これも、ホーンから手を離しての駈歩ができてしまった。
まさに怪我の功名で、最初のプラン通りにホーンを持って始めたなら、離すことはできなかったかもしれない。いつも左から入るのを右に変えたことでホーンを持つことを忘れたことが、今回の成果につながったのである。
何度かやる内に体力もなくなってきて、終わりの方はボロボロになって出来なくなってしまったが、自分でも驚く進歩であった。
レッスンの後、オーナーから「なかなか上手く乗れてたじゃないですか」とお褒めの言葉を頂き、先生からも「技術的には、もう調馬策なしで一人で駈歩できます」と言われた。
ただ、まだ一人で駈歩をする自信はない・・・。
今回のレッスンは、まさに一年を締め括る充実したものとなった。良い新年が迎えられそうである。